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不死鳥伝説




不死鳥・・・永遠の時を生きるという伝説上の鳥である。



世の中には色んなキャラクターの人が色んな迷惑をかけあって生きている。

その中でも特に困った味わいを醸し出しているのが誰も幸せにならないつぶやきをする人だ。


僕ぐらい無言の美学というのをわかっている人間になるとその空気間だけで語らずとも相手の心が見えてしまうものなのです。


まさに「戦わずして勝つ。」

そういうことなのです。



僕の親友にナチ君という残念な男がいます。


彼とは保育園から高校まで一緒でした。

ナチ君は僕に無いものを持っています。


細かいことは一切気にしません。

口癖は、「まぁ大丈夫だなんとかなる。」です。


ナチ君は中学生の頃、僕に「すげぇでっけぇウ○コを発見したからお前に見てほしんだ!」と言ってきました。


僕達は自転車で現場に急行しました。


「これなんだけど、すげぇーだろ!」ナチ君は僕にそう語りました。


「そうだな。」僕は一言そう答えた。


「これ、人か犬どっちだと思う?」ナチ君は僕に問いかけます。


僕は、「路上だから犬じゃないかな。」そう答えた。


「バカお前、犬がこんなでかいのするか!?」ナチ君は熱くなっていた。


それを知ったところで誰かが幸せになるのだろうか・・・



ボート

先日そんなナチ君と蒲郡競艇場に行ってきました。


僕は基本的にギャンブルはやらない、そして酒も飲まない。


「お前はなにが楽しくて生きとるだ!?」と周りによく言われています。


ナチ君は競馬はやるがボートはやらないらしい。


僕らはいまいちよくわからなかったので隣のおじさんに話しかけて色々教わった。




新聞

僕達は4レース目から始め徐々に感覚を掴んでいった。

8レース目までいって僕は笑えるぐらい的中させていた。

そしてナチ君は笑えないぐらいスコスコにやられていた。


そして第9レース目、近くのおじさんが一言つぶやいて席を立った。


「9レースは荒れるぞ。」


僕とナチ君は目があった。


「今の聞いたか?あのオッサン9レースが荒れるって言ってたな!」


僕達はそれを聞いて真剣に考えだした。


「本命で言ったら平本・海老澤なんだよ。5番の藤井もなかなか怖いけど世の中、八百長だらけだから地元の選手に勝たせてやるなんてこともあるな。」

僕達は色んなストーリーを考えた。


そして席につきナチ君が語りだした。


「俺、このレースに勝ったら不死鳥モードに入るからな。」


説明しよう!不死鳥モードとは今までの負けがチャラになるどころかプラスとなり無敵のモードに突入するということであ~る!byナチ君談


そしてナチ君はこのレースまずまず人気の4コース北中選手ですべて流して買っていた。


レースがスタートした。

緊迫した空気の中、コースを半周ほどしたあたりだった!!

4コース北中選手のボートが競馬で言うところの落馬みたいになり途中棄権した。

「荒れたなぁ~。。」


僕は笑いを噛み殺した。


そしてこの言葉も佐野心の名言集に新たな1ページを刻んだ


夢は夢で終わるという現実、誰も幸せにならないお言葉


俺、このレースに勝ったら不死鳥モードに入るからな。



この日、不死鳥は死んだ。


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